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地震火災専門委員会1999年度の活動状況

 

 

活動の概要

 

阪神・淡路大震災時の火災と市民行動について、アンケート調査の分析結果を火災誌に計2回公表を行った。委員会は4回開催し、アンケートの分析結果に加えて、映像情報、目撃情報等の記録を持ち寄り、個別の延焼地域についてミクロな視点で考察を行った。

 

委員会の議事録

 

    第15回 地震火災専門委員会

第14回 地震火災専門委員会

    第13回 地震火災専門委員会

第12回 地震火災専門委員会

    

平成11年度第四回地震火災専門委員会議事録案(第15回)

◎日時  1999/2/28 10:00~12:00

◎場所  学士会分館

◎出席者 山田、北後、長久、成瀬、村田、岩見(記録)  (敬称略)

◎資料
 15-0 第14回日本火災学会地震火災専門委員会議事録案
 15-1 平成11年度事業報告(案)
 15-2 消防研究所による焼け止まり線のビデオ映像と撮影順路図
 15-3 消防研究所によるメモ&ヒアリング
 15-4 火災最中の写真のデジカメ画像と室崎研究室による延焼動態図
 15-5 建築研究所による焼け止まり線付近の建物調査図
 15-6 地区別消火活動状況と避難時期
 15-7 地区周辺の住宅地図と市民行動アンケート回答の地図上への塗り分け図

◎議事
○前回議事録の確認
 その場では修正意見はなかった。意見等あれば岩見まで。

○平成11年度事業報告
 事業報告の文案について報告がなされた。

○ケーススタディ(太田中北、太田中南地区)
 前回に引き続き、液晶プロジェクタにより映像・画像を確認しながら、ケーススタディを行った。
▽火災最中の写真と延焼動態図
 太田中北地区および太田中南地区の記録を確認した。
・太田中北
 太田中のプールから取水するために妙法川を渡る際、プール真北あたりにある水道パイプを渡ってホースをつないだ。
・太田中南
 1階の窓にトタンをはめ込んで延焼を防いだ箇所がある。
 火災最中の写真から判断すると延焼動態図における南東部延焼方向の矢印は前後逆のようである。
 地区の中で最後に燃えたのは、南端の延焼を受けた建物のうち中央のA宅あたり。
▽焼け止まり線のビデオ映像の確認
 太田中北地区および太田中南地区の記録を確認した。
▽消火活動状況と避難時期
 太田中北地区は消火活動実施率が高い地区であり、太田中南地区は消火活動実施率が低い地区である。
 避難しなかった人の割合や避難開始の遅かった人の割合が高いほど消火活動実施率は高い。
▽市民行動アンケート結果の表示について
 事前に要望のあった図面については、準備可能。→岩見まで連絡してください。
 燃え移った時刻、燃え移った方角、避難中火災に遮られたかどうか、等のデータを地図上に表示し確認した。
・太田中南では地区の南側の回答者に、避難中火災に遮られたという回答が多い→地区の北側にある太田中への避難を考えた回答者が多かったものと推測される。
○成果の取りまとめ方について
 ホームページ上で公表したいという意見が出された。
 取りまとめ方針については、次回委員会で検討することとした。

◎次回
 日時 2000年4月後半予定
 年度が明けてから岩見から日程調整の連絡をします。
 ※ケーススタディは行いません
以上

 

平成11年度第3回地震火災専門委員会議事録(第14回)

◎日時  1999/1/24 17:30~19:30

◎場所  日本建築センター

◎出席者 山田、北後、長久、宮本、林、岩見(記録)  (敬称略)

◎資料
 14-0 第13回日本火災学会地震火災専門委員会議事録案
 14-1 消防研究所による焼け止まり線のビデオ映像
 14-2 会下山南地区火災最中の写真と延焼動態図のデジカメ画像
 14-3 市民行動アンケート回答のGIS画像

 参考資料
 13-1 会下山南地区焼け止まり線ビデオ撮影経路図、
 13-2 会下山南地区に関する延焼動態図

◎議事
○前回議事録の確認
 その場では修正意見はなかった。意見は岩見まで。
○ケーススタディ
 前回に引き続き、液晶プロジェクタにより映像・画像を確認しながら、ケーススタディを行った。
▽火災最中の写真と延焼動態図のデジカメ画像の確認
前回の復習として、火災最中の写真画像と延焼動態図を突き合わせて確認した。
▽焼け止まり線のビデオ映像の確認
 前回の続きとして、 松本通5丁目、上沢通5丁目以西の記録を確認した。
▽市民行動アンケート結果の表示について
 事前に要望のあった図面については、準備可能。→岩見まで連絡してください。
 燃え移った時刻、燃え移った方角、避難中火災に遮られたかどうか、等のデータを地図上に表示し確認した。
 燃え移った方角では、各町丁目への飛び火の存在をうかがうことのできる結果がみられた。
 避難中火災に遮られたかどうかでは、火災地域の山側(北側)の方が、遮られた人が多い傾向みられた(比較的遅く燃えた山側の住民が、海側の市街方面へ避難しようとしたことが推察される)。

◎次回
 日時 2000/2/28 10:00~12:00
 場所 学士会分館を候補として調整
 ケーススタディ地区 太田中北、太田中南

以上

 

平成11年度第2回(第13回)地震火災専門委員会議事録案

◎日時  1999/12/6 18:00~20:00

◎場所  学士会分館

◎出席者 山田、北後、長久、宮本、高梨、関藤、岩見(記録)  (敬称略)

◎資料
 13-0 第12回日本火災学会地震火災専門委員会議事録案
 13-1 会下山南地区焼け止まり線ビデオ撮影経路図、
     消防研究所による焼け止まり線のビデオ映像
 13-2 会下山南地区に関する延焼動態図
     延焼途中のビデオ映像
 13-3 会下山南地区のヒアリングによる情報と市民行動アンケートによる回答の地図デ ータ

◎議事
○前回議事録の確認
 その場では修正意見はなかった。意見は岩見まで。
○ケーススタディ
 前回に引き続き、ビデオカメラと液晶プロジェクタを用意し映像記録を確認しながらケーススタディを行った。
 映像記録としては、消防研究所の焼け止まり線記録に加え、神戸大学で分析中の火災最中のビデオ映像も
▽焼け止まり線のビデオ映像の確認
 時間の都合で、上沢通4丁目、松本通4丁目以東の記録のみ確認した。
▽火災最中のビデオ映像の確認
 暗くなってからの映像のため、正確な位置は確認できなかったが、21時15分頃、一つの焼領域としてつながっていない、離れた3カ所(図上の赤丸、上沢通7、上沢通6、松本通5あたりと思われる。)から同時に火の手が上がっているのが確認された。
 大井通2丁目あたりでは、火の粉が民家の庭先に着床している事が確認された。
 場所は不明だが、火の粉がいくつか上方に吹き上げられている事が確認された。
▽ヒアリング結果について
 消防団がパン屋を破壊消防したという情報が得られているが、なぜそこで破壊消防をしたのか、燃え移る前に破壊したのかといったことを確認する必要がある。
▽市民行動アンケート結果の表示について
 事前に要望のあった図面については、準備可能。→岩見まで連絡してください。
 液晶プロジェクタはPCにも接続できるため、大画面への投影を行った。
 火災最中の映像と比べると炎上時刻に違いがあることが確認された。

◎次回
 日時 2000/1/24 18:00~20:00(建築センター開催の場合17:30~)
 場所 建築センターを候補として調整
 ケーススタディ地区 会下山南地区の続き

以上

 

平成11年度第1回(第12回)地震火災専門委員会議事録

◎日時  1999/11/11 13:00~15:00

◎場所  学士会分館

◎出席者 山田、北後、佐藤、長久、村田、関藤、岩見(記録)  (敬称略)

◎資料
 12-0 第11回日本火災学会地震火災専門委員会議事録案
 12-1 平成11年度 地震火災専門委員会 委員名簿
 12-2 神戸デパート南焼け止まり線ビデオ撮影経路図、
     消防研究所による焼け止まり線のビデオ映像(約30分)
 12-3 神戸デパートに関するデータ
 12-4 神戸デパート南地区の特徴と火災途中の映像データ分析資料
 12-5 神戸デパート南ヒアリング結果
 12-6 神戸デパート南倒壊状況図

◎議事
○前回議事録の確認
 その場では修正意見はなかった。意見は岩見まで。

○委員名簿の確認
 神戸市消防局の小野氏は委員からはずれていただく(旅費を出せないため)。

○ケーススタディ
 今回から、ビデオカメラと液晶プロジェクタを用意し映像記録(主として、消防研究所の焼け止まり線のビデオ映像)を確認しながらケーススタディを行うこととした。

▽ビデオ映像の確認
 今後、焼け止まり線のビデオ映像をできるだけ準備する(担当:山田)。
 火災最中のビデオ映像(神戸大学で分析中の映像)についても準備できる可能性がある。

▽ヒアリング結果と映像データについての分析
 1999/10/26(木)に神戸デパート南地区で実施したヒアリング調査、および、ビデオ・写真などの映像データの分析について、神戸大学関藤氏より報告された。
 延焼性状についての情報は入手困難であったが、火災前の建物倒壊や道路閉塞状況についてはある程度聞くことができた。

(凡例)
 資料12-5
  青:高層RC造
  緑:低層RC造
  黄:S造
  薄茶:木造2階建
  濃茶:木造平屋建
  道路上の茶色ハッチ:倒壊による道路閉塞
  茶色矢印:建物倒壊の方向
  赤矢印:延焼経路
  青波線:消防活動による延焼阻止線

 資料12-6
  4 :全層が崩壊している建物
  3 :1層のみ崩壊している建物
  2 :外壁が剥がれて木部が露出している建物、傾いている建物、など
  1 :ほとんど被害がなく、普通に立っている建物
  無印:不明

○GISによるアンケート結果の表示について
 ケーススタディ地区によらず、必要な図面はある程度決まっているので、そういう物については、できるだけ準備しておく。
 事前に要望のあった図面については、準備可能。→岩見まで連絡してください。
 液晶プロジェクタはPCにも接続できるため、大画面への投影が可能となる。

○地震火災専門委員会ホームページ開設について
 神戸大学で可能である。

○堺市での講演についての報告(村田)
 11月4日に、防火管理者を対象とした研修会の講演会で講演を行った。堺市消防からの依頼で、火災誌連載の消火活動の論文を見て依頼が来た。
  1.火災の被害と地域特性の関係
  2.地震火災時の住民行動
  3.地震防災診断システム
 の3本を柱として講演を行ったところ、特に、2.と3.についての関心が高かった。映像の情報が欲しかったという意見があった。

◎次回
 日時 1999/12/6 18:00~20:00
 場所 未定
 ケーススタディ地区 会下山南 (担当:岩見)

以上

 

              


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