地震火災専門委員会1998年度の活動状況
活動の概要
阪神・淡路大震災時の延焼地域の情報を持ち寄り検討するとともに、阪神・淡路大震災時の火災と市民行動に関するアンケート調査の分析を行った。成果は火災誌に計3回連載として公表を行った。委員会は計6回開催した。
委員会の議事録
第11回地震火災専門委員会議事録
○日時
1999/4/21 18:00~20:00
○場所
学士会分館
○出席者
山田、志田、長久、宮本、関藤、岩見(記録) 敬称略
○資料
11-0 議事録案
11-1 高橋病院周辺の画像資料
11-2 画像解析による延焼動態調査について
11-3 高橋病院周辺の焼失区域と焼け止まり近傍の建物構造の状況地図
11-4 高橋病院周辺に関する消防研究所資料
11-5 火炎形状と延焼要因
11-6 高橋病院周辺に関する消防機関によるデータ
11-7 高橋病院周辺に関する室崎研究室による延焼動態調査
○議事
▽前回議事録の確認(岩見)
▽ケーススタディ
高橋病院周辺火災の概要について説明(山田:資料11-4)
高橋病院周辺火災の延焼動態についての説明(関藤:資料11-1~11-3,11-7)
・図中の高さ計測線は、木造2階建て住宅を6mとして基準に取り計算している。
火炎形状と延焼動態について(関藤:資料11-5)
高橋病院周辺火災についての消防機関データ(岩見:資料11-6)
・神戸消防の活動記録は現在でも入手困難。東京消防庁の活動記録はあるが、消火活動は少なく、水の輸送や救助等がメインであった。
・アンケートデータを表示した地図を事前に作っておき、委員会時に配布して検討資料としてはどうか
→どのような地図を表示すれば良いか、委員会前に岩見まで意見を出す。
○次回の予定
6月2日を候補として、北後氏の都合を聞きながら日程を調整する
ケーススタディ対象地区は、水笠か会下山とし、北後氏に担当を依頼する
テレビがあれば、震災時の焼け止まり線のビデオを見ながらできる
→次回開催場所を検討する。
地震火災専門委員会の情報交換の場としてホームページを開設してはどうか
→建研や消研ではやりにくい。大学の方が自由度が高いが・・・。
第10回日本火災学会地震火災専門委員会議事録(案)
○日時
1999/2/3 13:00~15:00
○場所
学士会分館
○出席者
山田、佐藤、瀧本(長久代理)、高梨、林、宮本、村田、岩見(記録)敬称略
○資料
前回議事録
コンクリートブロック塀、ブロック壁の功罪について(佐藤)
○議事
▽議事録確認
▽ケーススタディ
菅原市場についての情報交換
GISによるデータの表示
→今後、アンケート等のデータを地図に落として欲しい物があれば、岩見まで連絡。
○次回 学会センタービル(火災学会の地下の会議室)
4月19日の週
19日×
20日×
21日午前△
23日午後×
上記以外の時間帯で調整(北後氏、志田氏の予定を聞きながら)
第9回地震火災専門委員会議事録
●日時:1998年12月4日(金)17:00~19:00
●場所:学士会分館
●出席者:山田、北後、林、成瀬、高梨、長久、岩見(記録) (敬称略)
●資料:
9-1.地震火災専門委員会メンバーリスト
9-2.市民行動アンケート調査分析一例(高梨)
9-3.火災誌連載:阪神淡路大震災時の火災と市民行動(その8)広域避難(村田)
& 村田さんメモ
9-4.ケーススタディ(青木駅南・菅原市場周辺)(山田)
参考資料.日本火災学会学術講演討論会(山田)
●議事:
◇委員紹介(資料9-1)
・東京消防庁の担当者が鈴木唯一郎氏から、長久豊氏へ変更、連絡先等は変更なし
◇日本火災学会学術講演討論会の紹介(山田:参考資料)
◇市民行動アンケート調査分析(高梨:資料9-2)
・分析データは2882サンプルすべてを分析対象とした。
・報告書P.162、表5.1.1の補注2)にある「宛先不明数は、1996年1月17日時点の集計であり、その後に返送されてきた魚崎北、青木駅南地区からの190通、その他数通については含まれていない。」はどういう意味か。→これは、1月17日の集計後に宛先不明がいくつか返って来ている事を述べているのであって、サンプル数には影響しない。報告書作成以降に有効回答が返ってきている可能性もあるが、建研内・神戸大内を探し直すという作業が必要になる。現段階では2882サンプルですべてと考えて良い。
・消防活動をしたおかげで焼失を免れたかどうかを見たいが、そういう設問が無い。また、消防活動をしたが突破された、ということもわからない。→ビデオ等映像資料を持ち寄って分析ができれば良い。
・資料9-2の4頁以降には震度があるが、これは、町丁目ごとの震度を算出している人のデータである。出典の確認をする。→担当:高梨
・アンケートの結果は地域差がかなり激しい。→典型的な地域を比較してみてはどうか。
◇火災誌連載(資料9-3)
・当日(12月4日)行われた火災誌編集委員会に、村田さんの原稿(その8)を提出した。原稿の締切には間に合うとのこと。意見等があれば、早急(1週間以内)に村田さんまでご連絡ください。
・その9(2月号)は1月中に原稿提出。→担当:北後、山田
◇ケーススタディ~青木駅南火災~(山田:資料9-4)
・写真1の中央部「パチンコLIONS」、その左側の阪神銀行青木支店、さらにその左側の堅牢建物により、防火帯が形成されている。
・写真3の中央部に重機が写っている。これを用いて破壊消防がなされた。
◇GISの活用可能性についてのDEMO(岩見)
・アンケートデータと地図とを結びつけて表示することが可能。また、アンケートデータ以外のデータ(例えば、出火点データ、周辺倒壊状況、etc.)との重ね合わせも可能。
・アンケートデータと地図とのリンクがうまくとれていないと見受けられるところがある(火災焼失地域から離れたところに回答者がいる、など)。データを確認する必要がある。→担当:岩見
●その他
・鈴木恵子さんのかわりのメンバーを補充したい。→掛川さんがそろそろ戻られるのでは?来年度の予算原案調査について1月20日までに提出。→担当:山田
●次回の予定
・日程:1999/1/27 場所:未定(できれば学会センタービル、なければ学士会分館)
・ケーススタディ地区:菅原市場周辺
※前回のケーススタディは神戸デパート南火災でした。
以上
第7回地震火災専門委員会 議事録
日 時 1998年(平成10年)6月18日 10:00~12:00
場 所 学会センタービル会議室
出席者 山田 岩見 佐藤 鈴木(唯) 高梨 宮本 村田(敬称略) 鈴木(恵)(文責)
資 料 98-2-1 火災誌専門委報告(H9)(鈴木(恵))
98-2-2 連載その7消火・延焼防止活動(村田)
98-2-3 兵庫区下沢通2丁目火災(No.20)(岩見)
議 事
1. 議事録の確認
前回議事録案を一部訂正の後承認した。
・総プロの通称名を「防災まちづくり総プロ」に訂正する。
・市街地高層自由記述については、次回山田よりFDまたはハードコピーで配布する。
2. 以下の議論を行った
・火災誌への専門委員会報告について
火災誌編集委員会に提出した原稿について説明を行い、事後承諾を得た。[資98-2-1]
・火災誌連載について
98年6月号掲載予定であった連載その6は、編集の都合で8月以降に掲載される旨、編集委員会から連絡があったことが報告された。
連載その7の原稿が提出され[資98-2-2]、意見交換を行った。
・下沢通2丁目火災について
[資98-2-3]、火害調査資料、アンケート票などの資料を統合して討論を行った。
市街地高層について、地区・建物ごとに配布数・回収数等の基礎的な情報の一覧を作成することとなった(担当:山田)。
地区ごとにどのようなデータがあるかのデータベースが必要であるとの意見があった。
各地区の討論内容をA4-1枚程度のメモに残す。今回(下沢通2):岩見、前回(西代):鈴木(恵)
次回は神戸デパート南(担当:宮本)について討論することとなった。
3. 次 回 8月24日前後の週で日程を調整する。
場所は 学会センタービル 会議室 東京都文京区弥生2-4-16 tel 03-3813-8308(火災学会事務局)